成長パロ第112話「男は料理で勝負しろ!?」
リク消化、今回は「未来1はの料理」です。
「男は料理の出来る女を求める」と昔から言われてますが、料理の出来る男子って正直言って惚れる…。
それに料理は芸術だと思うんです私。最近は本格的な料理が作れる玩具もありますしね。

今日は食堂のおばちゃんが食材の買出しに出かけているため、夕飯は生徒達が作ることになっていた。で、今回その当番になったのは1年は組である。
「どうする?何を作ればいいんだろう」
「食材はまだ残っているから、それを使って作れるものにしよう」
そうは言っても何にすればいいのかさっぱり分からない。頭を抱える一同だったが、行き当たりばったりでやってみるかと結論付け、取り敢えずエプロンを纏って調理場に向かい、食材が保管されている業務用の巨大な冷蔵庫を漁り始めた。
「えーと…人参とタマネギとキノコがあるよ」
「こっちの箱にはジャガイモが入ってる!」
「ということは、今夜はカレーかシチューかな?肉は無いの?」
「肉?どれどれ…あ、あった!ルーはどっちがある?」
「えーと…あ、カレールーならあったよ」
こんな感じで食材を探し出し、調理台の上には人参・ジャガイモ・タマネギ・キノコ・肉、そしてカレールーが揃った。役者が揃えば、後は舞台を整えるだけだ。一同は分担して作業を行うことにした。
1年は組は家庭科の授業で何度か料理を作ったことがある。そのため、腕には多少の自信があった。
「郁美さんって、家事全般が苦手だったっていうけど、今は大分慣れてるよね」
「そうそう。佳音から聞いたけど、小学校の時の調理実習でケーキを作った時、砂糖と塩を間違えたらしいよ」
「あっはっはっはwwwwありがちな失敗だwwww」
野菜を洗いながらこんな会話を交わす202号室の3人。綺麗になったところで203号室の4人がそれを包丁で切っていき、笊に入れる。
「ふぇぇ~、タマネギが目に沁みるぅ~;」
「こういう時は水に晒しておくといいよ。ジャガイモの芽には毒があるからきちんと取り除いて…と」
一方で、201号室の3人は鍋で肉を炒めていた。切り終わった野菜を受け取ると、それも一緒に炒める。
「こうやって先に火を通しておくとしっかり味がしみるからねぇ。…ん、そろそろ水を入れてもいい頃かな」
鍋いっぱいの野菜とキノコは、粗方火が通って透明感と照りが出てきていた。肉も色が変わっている。頃合を見計らい、一旦火から下ろした鍋に水を満たし、再び火にかける。
10人はコンロの前に集まり、火加減を見たり灰汁を掬ったり煮え具合を確認したり、とてんやわんやだ。
「そういや、『肉の匂いを消すにはハーブを入れる必要がある』…って母さんが言ってたな」
「ハーブかぁ…風味付けにも使われるよね。竜馬、どんなのを使えばいい?」
「臭みを消すのはベイリーフ(月桂樹の葉)とかローズマリーが一般的だねぇ。それと、本格的なカレーだとガラムマサラなど数多くのスパイスを入れてるよ」
「うひゃ~、詳しいな…さすが保健委員だ…」
「でも口に合う人・合わない人といるからなぁ…郁美さんは辛党だけど辛いの苦手な人もいるし」
「そうだねぇ…取り敢えず必要な分だけ入れることにしようよ。…さて、問題はカレールーだ…」
「水加減とのバランスが重要だからねぇ。少ないと水っぽいし、多すぎると固めの泥みたいになるし;」
目分量のカレールーと、ベイリーフを数枚放り込み、後はいい塩梅に煮え立つのを待つだけだ。待っている間は時々掻き回さなければいけない以外は暇なので、料理に関する他愛も無い話できゃっきゃ盛り上がっていた。
と、そこに楽しそうな声を聞きつけて新平がひょこっと顔を覗かせた。
「お、今日の厨房当番はお前らか。この匂いからすると今夜はカレーだな?」
「あっ、尼崎先生!はいそうです、丁度いい具合に材料が揃っていたので」
「思うんですが、料理って科学みたいですね」
「料理は科学…か。確かにな、調理方法や栄養価を考えると確かに科学っぽく思えるよな。それとな、俺は料理は芸術にも思えるぜ」
「芸術…ああ、そういえば確かに…最近のお菓子はほんとに、芸術の世界ですよね…伝統の和菓子は勿論のことですが」
「ほんとだよな。この前任務で要人の結婚式のSPを任されたんだが、ケーキの上の飴細工が凄まじすぎてよ、思わず見惚れちまった」

やがて鍋の中はいい具合に煮え、食欲をそそるスパイシーな香りが食堂全体に漂っていた。1年は組は得意げに、新平に味見を頼んだ。
「…うん、うめぇ!しっかり火が通ってるし、ルーの具合も丁度いい!初めてにしては上出来じゃねぇか」
『ほんとですか!?わー、ありがとうございます!!』
満足げな新平に、1年は組は大喜びだ。そして早速、既におばちゃんが炊飯器を仕掛けていたため炊き上がったご飯を皿に盛り、カレーをかける。
そこに丁度良いタイミングで、腹ペコの生徒達が食堂に押しかけてきた。
「お、何かいい匂いだと思ったら今日はカレーか」
「凄ーい!これ皆で作ったの?」
「そうですよー。尼崎先生も美味しいって仰ってくれました!」
「こいつら将来いい婿になれるぜ(笑)」
こうして全員に一通りカレーが行き渡り、「いただきまーす!」と手を合わせて早速一口。
「…うん、辛さも丁度いいし、具材も柔らかくて甘ーい!」
「ちゃんと美味しいよー!」「おかわりしてもいいー?」
皆異口同音に出来栄えを褒め、1年は組は嬉しいやら照れくさいやら。
「はー、こうして喜ばれるのって、何か気持ちいいな」
「だろ?食堂のおばちゃんも、おめぇらが美味しいって喜んでる顔が見たいんだよ。…さ、おかわりの嵐でおめぇらの取り分が無くなっちまう前に食え!俺も食うぞ!」
『はーい!』
1年は組は顔を輝かせて、自分達の分も取った。その姿に新平はふと、こんなことを思った。
「(…料理の隠し味は、愛情なのかもな)」
 
また新しいカップリングが誕生しそう
佳奈美です。
リクエスト小説、喜三太×レイナが完成しました。
今回でまた新しいカップリングが誕生しそうです。
転生編で喜三太とレイナ、恋人同士にしようかな~
明日もリクエスト小説を更新します。

リクエスト小説読みました。
今週は健全の話ですね。
こっちも料理ネタを書いたけど失敗したので今度は料理を成功させる話にしたいと思います。
次はどれを書こうか悩んでいましたよね。
では昨日言った友一受けの3Pをぜひともお願いします。
友一受けの甘い話を書きたいのでそれを参考にしたいのです。
ナメクジの可能性
コメありがとうございます。
うわぁぁ…ナメクジプレイとは新たな扉を開いてしまった…;;;
でも喜三太とレイナって、風魔の血を引く者同士、何だか馬が合いそうな気がする…。

次回のリク消化、友一受け3Pですね?
昨日の書き込みの返信で拝見したので早速着手しましたよ。
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secret


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