成長パロ第108話「話題に上るうちが華」
リク消化、今回は恒例の合わせ技です。
「定時上がりの尊奈門と翡翠」と「珍しく真面目に会話しようとする新平と尊奈門」です。
実を言うとタソガレドキの連中って書いてて楽しいので、弄って弄って弄り倒してやりたくなります(笑)

タソガレドキはドクタケほどではないが、仕事は全て定時という、会社でいうと理想的な部類に入る。
尊奈門と翡翠は今日も今日とて滞り無く仕事を終え、城の中庭で雑談に耽っていた。
「いや~、今日も参りましたよ…」
「参った…って、何かあったのか?」
「はい、尼崎新平のことで」
「あいつか…まったく、俺もあいつにはほとほと困り果ててるんだ…で、何があったんだ?」
「まあ聞いてくださいよ。たまにはまともな会話をしようと思って忍術学園に乗り込んだはいいんですが…」
頭を抱えて溜め息をつきながら、尊奈門は昼間の出来事を話し始めた。

「何、俺と話がしたいだとォ?」
「ああ、たまには真面目にお前と対話したいなと思っていてな」
新平の部屋に乗り込んだ尊奈門は、珍しく真面目な顔で対話を試みると言い出した。それに新平は目を瞬かせた。
「へぇ…まさかおめぇの口からそんな言葉が飛び出すとはな…。で、話って何のだ」
「特に決まっていない」
話のネタが無いなら仕方無いが、それを聞いて新平は派手にずっこけた。
「何だよ、話題は特にねぇのか…;…まぁいいや」
それから二人は暫くぼーっと空を眺め、「あの雲は魚に似ている」とか「幼い頃は鳥に憧れていた」などと、傍目には何とも和やかな会話をしていた。しかし…
「…天気や雲の形はころころ変わるのに、お前の性格はどうして変わらないんだ」
何とも無しにそう呟かれた尊奈門の言葉に、新平は聞き捨てならぬとばかりにぴくり、と眉を吊り上げた。
「んぁ?どーいう意味だそれは」
「どういうって…お前は相変わらず我々を見かければ仇敵扱いするし、何かにつけ組頭を犯罪者呼ばわりするし、我々に強く当たるじゃないか」
「そりゃてめぇらの自業自得だろうが!何度も言ってんだろ、てめぇの上司が俺の可愛い後輩を強姦しやがったのが許せねぇって!」
「まだ根に持ってんのか;いい加減水に流せ!多額の賠償金を払い、公約通り1ヶ月間謹慎しただろう!?;」
「それでもまだ許す訳にはいかねぇんだっ!奴の面を見る度に伊作の悲痛な泣き声と泣き顔がフラッシュバックすんだよ!」
「どれだけ後輩に執着してるんだ!;」
「執着してるんじゃねぇ、愛を注いでるだけだっ!それからてめぇ、事有るごとに俺を犯しやがって!しかも毎回中出ししやがって!変な病気伝染ったらどーしてくれんだっ!」
「検査はちゃんと通っているから!そんな目で私を見るな!;」
それから延々押し問答を繰り返し、やがて新平が噴火した。
「あーっ、もうっ!!てめぇの面見てると胸糞が悪い!!一発ぶん殴らせろ!!」
「ちょ、ま、結局最終的には暴力に訴えるのか!?;;;」
「たりめーだ!!とっととくたばれ、この歩く人権問題め!!」
「ちょ、私は違う!少なくとも私は!お前の方こそ人権問題なんじゃないのかー!?;;;」
「じゃかぁしいー!!」
それから小一時間、尊奈門の断末魔の絶叫と鈍い音が響き渡った…。

「ははは…あいつも相変わらずだな…;」
これを聞いて翡翠は顔を引き攣らせて苦笑した。「笑い事じゃないですよ!」と尊奈門が憤慨すると「ああ、悪い悪い」と肩を竦め、諸手を広げた。
「かくいう俺もあいつに凹まされたことがあった…。ほら、俺って変装が得意だろ?」
「ええ、確かに…それと一体何の関係が?」
実は翡翠はタソガレドキ城にその人有りと名高い変装の名人で、危険性の高い任務では必ず誰かに変装している。それに関して新平にえらい目に遭わされたことがあったというのだ。
「まあ聞いてくれよ…。以前奴の眼前であの…伝子さん、だっけ…?アレに変装してみせたんだが」
「よ、寄りによって伝子さん…;;;」
変装の対象が寄りによって伝子さんと聞いて、尊奈門は冷や汗を垂らした。
「そうしたらあいつ何て言ったと思う?『敵の分際でそんな気色悪い変装なんてすんじゃねぇー!!これが許されるのは三郎だけだ、お株を奪うなー!!』って…;」
「で、伝子さんを堂々と気色悪いと言えるあいつは相当の大物ですね…;」
「本人曰く『皆あまりのインパクトに怯んでるだけだ!俺も最初見た時は化け物が出たかと思ったけど慣れてくると堂々と言いたいことが言えるようになったんだよ!』だって…」
「あははははは…;;;」
これには流石の尊奈門も苦笑いしかできなかった。
その後も新平に纏わる何やかやが次々に飛び出して、気づけば話題の99%は新平のことになってしまっていた。
「…何かあいつのことばかりになってしまったな;」
「ほんとですね…良くも悪くも、我々に一番深く関わっている人物ってことなんでしょうか」
「まぁ、話題に上るだけまだいいってことだろうな」
「でしょうね…迷惑な話ではありますけど;」
少々げんなりした様子で、二人は連れ立って城内に引っ込んでいった。
 
長編はまとまりが難しいです・・・
佳奈美です。
小ネタ3本更新しました。
昨日言っていた委員会対抗の話、予算会議、文化祭です。
忍たまの原作沿いって色々と書くことがあって纏めるの難しいです・・・
でも、またやろうと思います。
明日は新平受けでも書こうかな。
まずは相手を考えないと・・・でもまだ相手が決まらない・・・
前回は散々な目にあったので今回は甘く行こうと思います。

今日更新した小説読みました。
翡翠と尊奈門・・・案外似た者同士ですね。
見ていて楽しかったです。
次はいよいよ亮×♀友一。
一体どんな話になるのかな~
今からが楽しみです。
きたぁぁぁぁぁぁぁ
コメありがとうございます。
もし佳奈美様ん家のキャラもあの話にいたら…凄い騒ぎになってそうな気がする(笑)
ファルコンが飛び回る、妖術で景色が歪む、爆薬玉の炸裂音と火縄銃の発砲音が響く…きゃー!何だか怖いー!ww
以前書いた予算会議の話はまだ佳奈美様ん家のキャラが新平しか出てない時だったからなぁ…(おまけに本人は参戦してるかどうか微妙だったし)
次回の新平受けは甘めにいく方向ですか?ww
相手が決まらないのであれば…ここはやっぱり八左ヱ門に任せるしかないか(ぬぁ)

今回の話もお気に召されたようで何よりです^^
友一には悪いけど次回の話では酷い目に遭ってもらいます!(笑)
相変わらずですが・・・
佳奈美です。
新平受けが完成しました。
相手は殺蔵と八左ヱ門の3Pです。
ドラマCD生物委員の段のネタと19期のネタも入っています。
明日は定休日なので明後日の本編のネタを探しに行ってきます。
ここの所、オリジナルばかりだったので久しぶりに主任がゆく!のネタを取り入れます。
明後日を楽しみにしてくださいね。
何だか安心する(笑)
コメありがとうございます。
攻めの女装とは珍しいですなwwwww
確かに、山田先生にだけは女装教わりたくないですね(笑)

実は「主任がゆく!」ネタを密かに楽しみにさせていただいております。
今回はどんなネタにしてくれるんでしょうか。
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