成長パロ番外編「大忙しの大晦日」
年末リク企画つうことで佳奈美様からネタを頂きました。
皆で忍術学園で年越しする、というものです。
真一様の粋な計らいで殺蔵も一緒にいますよ~。

今日は大晦日。皆は一緒に年越しをしたいということで、冬休みも忍術学園に残ることにした。校門では小松田と奈々が門松を立てている。
山田先生は30日までは家にいて、今日は年またぎの出勤ということで早めに忍術学園に出勤してきたという。一家の支えは大変なのだ。
今日は朝から大掃除。家事が苦手だった郁美も、今は大分手馴れたもので、床から天井から障子の桟に至るまで、綺麗にハンディモップで埃を払っている。
6年は組の教室は伊助が大張り切りしたお蔭ですっかりピカピカで、当の伊助は他の教室に出張中である。
「いや~、二郭先輩のお蔭であっという間に綺麗になりましたねぇ」
「自慢じゃないけどね(笑)」
長屋にはすももが出張中で、長い尻尾で埃を払っている。ガラクタを纏めて捨てたお蔭で各人の部屋はすっかり片付き、今は皆で廊下を雑巾がけしていた。
「おらおらそこ退けそこ退けー!」
玲次は雑巾がけしながら廊下を爆走していた。そこに吉彦がツッコミを入れる。
「ああ、駄目駄目、そんなやり方じゃ!」
「え?何処がだよ」
「拭いた後から足跡つけちゃ意味無いだろう?こうやって後ろ向きに拭くのが正しいやり方なんだよ」
「はー、そうなのか…」
流石作法委員、掃除の仕方にまでこだわりを見せる。正しいやり方を教わり、玲次は今度は後ろ向きに爆走し始めた。
「ぶつかるなよー、コケるなよー(笑)」

1年の担任達は殺蔵と一緒に買出しに出かけていた。真一が気を利かせて「友一は皆と一緒に年を越すらしいし、折角だからお前も行ってきたらどうだ」と言ってくれたのだ。
「おせち料理といえば黒豆に栗金団と数の子、昆布巻き、伊達巻、田作り、レンコン、それに蒲鉾と蛸だな」
「お雑煮用のお餅も買ったし、屠蘇散と味醂も買ったね。後は人参と大根と年越し蕎麦用の天ぷらと…」
買い物リストを見ながら仙蔵と伊作が必要なものを買い物籠にぽいぽい投げ込んでいく。小平太と各組の背が高い方は荷物運びを命じられていた(笑)。
「食堂のおばちゃんの料理は本当に美味いからな。在学中はあのお雑煮が美味くて、何杯もおかわりした記憶がある」
「へぇ、殺蔵さんもあのお雑煮大好きだったんですか」
「ああ。出汁の旨味がよく出ているしな」
買出しから戻ると、今度はおせち料理を作る段だ。食堂のおばちゃんに加え、雛やくのいち教室の皆もいる。
おばちゃんの細やかな指示の下、皆は実に楽しげに豆やサツマイモを茹でたり餅を焼いたりしていた。
「ねぇねぇ、こんなこともできるよー!」
言うなり佳音は「サイコキネシス」と「ドラゴンクロー」を応用して人参を鶴や亀の形に切り始めた。
「わぁ、凄ーい!綺麗綺麗!」
「えへへ、凄いでしょ?おばちゃん、これ飾りにどうぞ!」
「まあありがとう…。それにしても細かい部分までよく出来てるわねぇ」

全てが滞り無く片付き、OB・OGも含めた生徒達は大広間に沢山設えたコタツに潜り込んで紅白歌合戦を観ていた。さり気に同じんhk繋がりである(笑)。
「うぅ~…外は寒いにゃぁ…;」
「まったくだ、もうコタツから出られねぇぜ…;」
寒がりな新平と雨月はコタツに潜り込んでぷるぷる震えていた。それを見て「それなら俺の熱気を少し分けてあげましょうか」と小鉄が冗談めかして言った。
「今年も色々あったよねぇ。学園長先生による委員会対抗鬼ごっこで1年が始まったっけ」
この1年を振り返り、伊作がぽつりと呟いた。それを拾い、仙蔵も「そうそう。竜馬が響を乗せて、空を飛んで逃げ切ったんだっけな」と記憶を手繰り始めた。
「夏は暑すぎて、私は熱中症で寝込んだっけ…うぅ、恥ずかしいうわ言を言ってしまった…;」
思い出して殺蔵が赤面し、新平は「ああ、アレかww」とニタニタした。
「兵助も熱中症で倒れてたな。看病ついでにセックスしたっけw」
八左ヱ門もニタニタしながらそう言い、兵助は「わーわーわー!そんなこと公言するなよー!;////」と赤面して叫んだ。
「俺は勿論、佳音と一つになれたことだなぁ…。気持ち良かったし、何より嬉しかった…」
佳音を膝に乗せ、一左ヱ門は実に幸せそうに言った。佳音も嬉しそうに頷く。それを見て郁美は苦笑した。
「まったく、イチったら佳音ちゃんのことだとすぐデレデレしちゃうんだから…。…そういえばカラオケ大会や武道大会もあったわよね」
「そういえばありましたねぇ。猪名寺先輩と目白先輩のコンビが穴の中に隠れていて、ちゃっかり僕達保健委員会の優勝に貢献してましたっけ…浩介も吉彦も、なかなか強かったよ」
竜馬も穏やかに微笑みながら、肩に頭を乗せてきた吉彦の髪に指を絡ませながら言う。
何やかやと盛り上がっていると、窓の外から風に乗ってごぉぉ~~~ん、と除夜の鐘が聞こえてきた。
「おぉ、除夜の鐘か。金楽寺の和尚さんかな」
兵士が顔を上げて呟く。そのタイミングで、教師陣が年越し蕎麦を持って入ってきた。
「ほーら、茹でたてだぞー。伸びないうちに食えー」
「お残しは許しまへんでー!」
『わー、いただきまーす!!』
一同は大喜びで、湯気と匂いのたつ丼を手に手に受け取った。
今年ももう後数時間。年が明ける瞬間には、何があるのだろう。
 
コメントの投稿
secret


トラックバックURL
http://sodamura.blog137.fc2.com/tb.php/647-360616a7