成長パロ第28話「佳音の入学」
3年早いですが佳音が忍術学園に入学してきました。
お蔭で一左ヱ門は狂喜乱舞でございます(笑)
それでは続きからどぞ!

「お兄ちゃーん!見て見て、どう?」
「うん、とっても似合ってるよ」
その日、忍たま長屋の202号室にはくのいち生徒の制服を着た佳音の姿があった。実は佳音が急遽忍術学園にフライング入学したのである。彼女は編入という形で、レイナやミミのいるくのいち下級生のクラスに配属された。
「可愛いよ佳音ちゃん!これから僕達と一緒に忍者について色々勉強するんだ。大変だけど面白いよー」
「心が折れそうになる時もあるかもしれないけど、僕達が心の支えになってあげるからね」
良一と博希も、晴れて正式に忍術学園の一員、通称「忍たまファミリー」となった佳音に優しく声をかけた。
「それにしても珍しいな、ここって中学校からだから13歳になってから入学するのに。3年早いぞ」
籠の中から佳音を眺め回していた山麓丸が首を傾げる。青葉も「ほんとだ。何故かしら」と同調した。
「えへへ…実はね、校長先生が以前忍術学園の人にお世話になったんですって」
佳音の通っていた(しかし卒業までは籍はある)小学校の校長は、以前出張先で強盗グループに襲われたことがある。その時助けてくれたのが忍術学園の人間だった。
以来彼は忍術学園とも交流を深め、そして佳音が卒業後は兄を追って忍術学園へ入学するというのを聞き、文化交流というか何というか、そんな感じで忍術学園に一足早く入学させたのだ。これを聞いた竜馬は勿論四ツ谷家の人々も、一左ヱ門も大喜びで、佳音の忍術学園入りを二つ返事で受諾した。
「それにしても、校長先生を助けたのは誰なんだろう」
「山田先生や日向先生辺りが濃厚じゃないかな?何しろ戦場を駆ける『戦忍』として名高かったっていうし」
一方その頃職員室では、佳音が入学してきたと聞いて一左ヱ門が感極まって泣き崩れていた。
「お、俺の思いが天に届いた…っ!!」
「あらあら…イチったら大袈裟ねぇ…」
あまりの喜びように郁美は呆れ顔だが、「何にせよ満願叶って良かったじゃない」と一左ヱ門の頭を撫でてやった。

「よく来たわね佳音ちゃん!今日からあなたも、私の生徒よ」
ドキドキしながらくのいち下級生の教室に入ると、雛が温かく出迎えてくれた。レイナやミミ達も歓迎ムード一色である。
『初めまして、佳音ちゃん!!』
「私達皆、あなたの先輩よ。これからよろしくね!」
「分からないことがあったら、何でも遠慮無く質問してね」
「はい、ありがとうございます!」
佳音は嬉しそうに頷いた。雛はこの時、ある確信を持っていた。
「(いいくのいちになれるわ、この子ならきっと…。優しさ故に傷つくことも多いだろうけど、皆に必要とされる存在になるはず…竜馬君やその担任、同じ委員会の子達のようにね)」
その確信はやがて現実のものとなるのだが、それはまたずっと先のお話である。

かのぉぉぉぉ――――ん!!!とうとう俺のところに来てくれたんだな――――!!!今まで生きてきてこんなに嬉しいことはない!!!感謝感激雨霰――――――――っっっ!!!!!
授業が終わって、教室で寛いでいると、嬉しさのあまりすっかり興奮した一左ヱ門の歓喜の雄叫びと凄まじい足音が廊下の向こうから聞こえてきた。忍者は普通足音は立てないものだが、それを忘れるほどの強い喜びであると推測できる。あまりの迫力に佳音はちょっとビビった。
やがてすっぱーん、と教室の扉が開き、喜色満面という四字熟語だけでは片付けられないほど顔面絶賛大崩壊中の一左ヱ門の姿がそこにあった。
「い、一左ヱ門さん…顔が酷いことになってますよ…;」
「そんなこたぁどーだっていいっ!!俺はこれからお前と一緒に暮らせることが嬉しゅうて嬉しゅうてしゃぁないんじゃーい!!」
鼻から耳から大量の湯気を噴射し、一左ヱ門は天井に向かって吼えた。そして若干引き気味の佳音に飛びつき、その小さな体をむぎゅぅぅ~っ、と力いっぱい抱き締めた。
「く、苦しいですぅ…;」
「ハァハァ…ああ…佳音っ…!!」
鼻息も荒く頬擦りして、一頻り喜びを表現した後、一左ヱ門は佳音をひょいっ、と抱き上げると1年は組の教室へ向かった。
「おーい、誰かいるのかー」
『あ、一左ヱ門さんだー!』
中に呼びかけると、伊作と談笑中だったらしいは組一同の声が返ってきた。障子を開けると伊作が出迎え、その後にわらわらと生徒達が続く。
「一左ヱ門さん、はしゃぎすぎですよ~…叫び声がこっちにまで聞こえてきましたもん…;」
「いやー、はっはっは…^^;」
「佳音、初めての授業はどうだった?」
「うん、とっても楽しかったよー」
暫く13人で話をした後、佳音を委員会に入れることになった。普通くのいち生徒は委員会無所属であることが多いのだが、佳音は看護師志望であることから保健委員会に入ることになった。
「これから委員会の仕事だから、一緒に行く?」
「はい!お兄ちゃんや響兄ちゃんの先輩さん達、どんな人なのかな~」
「皆心優しい性格だよ、誰からも必要とされるのが僕達保健委員だからね」
一左ヱ門から佳音を受け取り、伊作は保健室へ向かった。その後を竜馬と響がちょこちょことついていく。その後姿を見詰めながら、一左ヱ門はちょっと残念そうに呟いた。
「あー、これで生物委員会に入ってくれたら最高だったんだがなぁ…」
「でも保健体育の授業と生物の授業って同じようなこと勉強するから、それでいいじゃないですか」
「…それもそうか」
あっはっは、と笑う一左ヱ門を見て、残されたは組一同は「ほんとに前向きな性格だなぁ…」と思った。
こうして、佳音という新しい仲間が加わった忍術学園。これからどうなるのか楽しみである。
 
狂乱しすぎ・・・
佳奈美です。
早速本編読みました。
一左ヱ門・・・興奮しすぎだよ・・・
今回は突っ込むところがいっぱいありました(笑)
次も楽しみにしています。
粉砕玉砕大喝采(違)
コメありがとうございます。
私の書く一左ヱ門はどうもロリコン気味ですね…(笑)
次回は優の誕生日記念小説です。その次は兵庫水軍でも出そうかなー。

この二人、誕生日が近いので誕生日記念小説はダブルでお祝いしてあげようと思います。
今から予約投稿機能使って書こう、そうしよう(ぬぁ)
コメントの投稿
secret


トラックバックURL
http://sodamura.blog137.fc2.com/tb.php/372-bcc040a0