成長パロ第159話「呉越同舟の後で」
リク消化、今回は「ドクササコとタソガレドキの共同任務、その帰りに調合一家と出会い…」です。
粉もんさんは相変わらずアホですなぁ…陣内以下部下一同もよく愛想尽かさないもんだ…。
それにしても調合一家はいい家族だな。

今回はどういう風の吹き回しなのか、ドクササコとタソガレドキが共同で任務に就くことになった。内容は悪徳詐欺集団の殲滅である。
「まさかお前と一緒に任務をする日が来るとはな…やい、この前はよくも俺に迷惑かけやがったな!」
「いいじゃないの~私も欲求不満なんだし…そういう君の方こそ、欲求不満どうやって発散してんの」
「言わせるなっ、この色ボケオヤジが!!////」
相変わらずの昆奈門に、ドクササコの凄腕は憤慨して怒鳴った。しかしその頬はほんのり赤い。
「組頭…人をおちょくるのもその辺にしときなさいって…;」
「…相変わらず昆奈門は昆奈門だな…お頭、ご愁傷様;」
聖夜は呆れ顔だが、陣内はもうこれが日常茶飯事なので半ば真諦の極致にあった。双方の部下達もげんなりしている。
「あーあ…あの人完全に頭がイっちゃってるよ…;;;」
「これが無ければ完璧に俺の理想と呼べるんだけどなぁ…はぁ、まったく困った人だよ…;;;」
しかしながらいざ本題に入るとなると二人とも真剣そのもの。本気モードのプロ忍二人と、その信頼のおける部下達が束になってかかってきたのでは、流石の悪人衆も堪ったものではない。あっという間に全員捕縛され、彼らがおっ立てた架空企業も当然の如く灰塵と化したのであった(建物自体は灰塵と化してはいないが)。
悪人衆の中には腕っ節の強い奴もいるが、体術も得意な両忍軍には歯が立たない。致命傷を負わせない程度にダメージを与え、簡単に縄抜けできないように縛る。後はこのまま警察に突き出して、法の裁きと被害者諸君の復讐を受けてもらうだけだ。
「こ…こいつら、強すぎるっ…流石はプロ忍だ…っ;;;」
泡を吹いて失神している子分達の只中で、親玉も青息吐息の様子でそうとだけ言うとそのまま意識を失った。

無事に任務を終わらせて万歳三唱をした一同はそれぞれの城で祝杯を挙げるべくじょろじょろと引き上げていった。こんな白昼の街中を堂々と歩いていていいものだろうかと思われるが、一般人にも明白な事件の解決なら堂々としていていいのだ。
実は忍者は、事件解決のために警察とも連携していたりする。刑事・民事の事件だろうが法で裁けぬ悪事だろうが、忍者の手にかかれば急転直下解決なのだ。警察の行う捜査は忍術にも通じるものがあるので、全国各地で各流派の忍者達が警察と提携していたり、時には忍者と警察官を兼業していて、昼は警察官夜は忍者と、一見どういうこっちゃと思われそうな人もいたりする。
大通りを抜けて神崎川の河川敷に出たところで、ふと見覚えのある顔の親子連れがきゃっきゃと戯れているのが目に留まった。
「おや?あれは…」
よくよく目を凝らすと、それは仙蔵と伊作、そして幸作と陽花だった。私服姿でいるところからして、完全にオフモードのようだ。と、向こうも自分達に気づいたのか、声をかけてきた。
『あっ、粉もんさーん!!』
「ん?…あっ、ほんとだ!雑渡さん、こんにちはー!」
「伊作くぅ~~~んvv幸作君も陽花ちゃんも元気そうだねぇ」
「見たところ任務後のようだな、ご苦労さん。…よく見るとドクササコの連中も一緒だが、何があったんだ?」
「ああ、どういう風の吹き回しか知らないが、共同任務だったんだ。お前達は家族水入らずで楽しんでいたようだが」
「折角の休日だからな。ほらお前達、ご挨拶して」
『はーい!ドクササコの凄腕さん、こんにちはー!』
「ほぅ、ちゃんと初対面の相手にも挨拶させるとは、躾が行き届いているな」
「いい人間に育てるには躾がきちんとしてないといけないからね。それに仙蔵は作法委員会顧問だし」
感嘆するドクササコの凄腕に、伊作はそう言って微笑んだ。
折角なので任務後の疲れた心を癒そうと、双方の部下一同はわーっと土手を駆け下りて、集団で幸作と陽花をあやしにかかった。「はー、やっぱり赤ん坊って可愛い~…vv」とうっとりした顔で頬擦りするわ高い高いするわ、ちょっとした騒動である。
「白目のおじちゃん、ドクササコの凄腕さんってそんなに凄い人なの?」
「ああ、お頭は我々ドクササコ忍軍でもトップクラスの実力の持ち主なんだ」
「山本さんって粉もんさんのことどう思ってるんですかー?」
「どうも何も、私の大切な上司だよ。…ただ、君達のお母さんにデレデレさえしてなけりゃまともな人間だと断言できるんだけどね;」
「…あいつら、完全に楽しんでるな」
「だね、これだけの大仕事の後だからホッとできる時間が欲しかったんだろう」
この有様を土手の上から眺めていた昆奈門は、やおらドクササコの凄腕に向き直るとこんなことを言い放った。
「ねぇねぇ凄腕君、あれだけ聖夜君のことが好きなら、君も早いとこ彼女と結婚して子供も作って所帯を持ったら?楽しいよ~w」
その言葉にドクササコの凄腕は一挙にかーっと赤くなって、「五月蝿いっ!!大きなお世話だっ!!」っと怒鳴った。そして「おいお前ら、引き上げるぞ!早く今回の任務の報告をしなければならん!」と部下達に告げ、荒々しく去っていった。
『あ、お頭ーっ、待ってくださいー!;;;』
大慌てでその後を追う部下達。昆奈門はその様子をニヤニヤしながら眺めていた。当然、陣内がすかさずツッコミを入れる。
「組頭…人を揶揄うのも大概にしなさいよ…;」
「…ドクササコの凄腕さんの言う通り、お節介が過ぎると思う…」
伊作が苦笑しながら呟き、仙蔵も「まったくだw」と同意しながら失笑した。
 
近づいてくる夢だけど・・・
佳奈美です。
本編1本更新しました。
明日は室町物語を更新・移動させます。
追加ストーリーは殺蔵VS聖夜の話にします。

今週の更新読みました。
やはり同人世界での昆奈門は今時のおじさんという感じで面白いですね(笑)
健全リクエストも後1本となったため後製作するのが指定小説ばかりになっちゃいましたね。
指定小説の方も楽しみにしています。
おぉぅっ!?
コメありがとうございます。
土井先生…「普通の」生活に戻れて良かったですね…(涙)
明日の室町版の追加エピソードが殺蔵vs聖夜と聞いてwktkが止まりませーん!!
更新です
佳奈美です。
室町物語更新しました。
今回からは3章に突入です。
追加ストーリーは『仕組まれた戦い、殺蔵VS聖夜』です。
明日からまたリクエスト小説に入ります。
健全で行きます。

それでは7時のチャットにてお会いしましょう。
それまでパソコンから一時的に休みます。
感想返信済
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