まだまだ戦闘シーンは続きます…。
書いてて止まらなくなってくるのが恐ろしいところよねww
翌日、E7率いるカエンタケ忍軍は夜明けと共に再び攻め込んできた。忍術学園連合軍は昨日と異なる幻影と分身体と本物の人員構成で迎撃した。
昆奈門は部下達に指示を出しつつさり気無く調合一家を守っていたし、ドクササコの凄腕は鬼丸を振り翳し、迫り来るカエンタケ忍軍を次々に斬り伏せていた。黒蔵達ツキヨタケの馬鹿5人も今回ばかりはまともに活躍している。
赤右衛門は初めて忍術学園の面々の前に姿を見せたあの時、留三郎の頭巾を切った刃付き鉄笏で背後から襲い掛かってきたカエンタケ忍者二人の、それぞれ喉笛と頸動脈を掻き切った。血飛沫が虚空を赤く染める。流石暗殺のプロだ。
黒蔵は何を思ったか八方斎を担ぎ上げるとその頭を前に向けて、そのまま敵陣に突撃するや否や向かってきたカエンタケ忍者に一撃を食らわせた。八方斎の頭で攻撃する辺りアホっぷりが際立っているが、黒蔵自身は大真面目なのが余計に可笑しい。
「あたたたたた…おい、何すんだ!!」
「使えるものは何でも使うのが忍者だろう!」
勿論、調合一家だって守られてばかりではない。仙蔵は巨大宝禄火矢を投げつけ、伊作は毒を塗った吹き矢を飛ばして応戦した。ついでに、負傷した忍術学園連合軍の面々がいれば医療班や保健委員共々手当てに当たっていた。
「本当は保健委員として助けてやりたいとは思うけど、あいつらは恩義に付け入って内部崩壊させかねないから…」
保健委員精神故に顔を曇らせる伊作に、仙蔵は「いや、それでいいんだ。本当に救うべきものが何か、分かっているだろう?」と肩を抱き寄せて宥めるように言った。
「…うん、そうだね…」
仙蔵の言葉に迷いを断ち切り、伊作は顔を上げて「皆、この忌まわしい敵を徹底排除するんだ!!」と叫んだ。
『はい!!』
普段はふんわりと優しくて、忍者には向いていないとよく言われる伊作も、こうして見るとやはり忍者だと思わずにいられない。力強い眼差しに仙蔵はふっ、と口角を上げ、自分も眼光鋭くカエンタケ忍軍を迎撃した。
小平太は正しく「人間の皮を被った野獣」と化して、両手に苦無を握りカエンタケ忍軍を派手に蹴散らしていた。圭介もトンファーを振り回し、カエンタケ忍者達を薙ぎ倒す。倒れたところにファルコンが鋭い爪と嘴で攻撃し、山麓丸と青葉も火炎放射で焼き払った。
この状況が数日続き、カエンタケ忍軍は確実に数を減らしていった。
「おかしい…どういうことだ!?E7の作戦通り事を進めているはずなのに!何故なかなか成功しない!?それどころかこちらの戦力が徐々に減っているではないか!」
この状況に、カエンタケ城主は苛立ちを隠せない様子で、謁見の間を行ったり来たりしていた。そこに控えるカエンタケ忍者達(実は文次郎達)は極力冷静に「それが…奴らの実力を見誤っていたようです…奴らは我々の想像を遥かに上回る団結力と戦闘力の持ち主でした…!」とだけ伝えた。
「そんな馬鹿な!!E7の分析通りだぞ!?」
「兎も角、これは我々の見識不足だったということです…残された忍軍と兵士達を鍛え直さねばなりません」
「うむむ…諸君がそう言うなら…」
尤もじみた言葉に、カエンタケ城主は残りの忍軍と兵士達を文次郎達に任せ、後の対処を考えることにした。それが最大の誤算とも知らずに…。
その隙に、文次郎達はひっそりこっそりカエンタケの兵士達を暗殺して回った。
「ざまぁ見ろだwww奴の信頼する軍師の作戦をそっくりそのまま自分のところに実行されてんのに、全然気づいてねぇぞ!www」
「だが過信しすぎは禁物だ…向こうも向こうで最悪の事態を想定した策を練っているに違いなかろう」
「ああ、そうだな。兎に角、完全に息の根を止めるまでの辛抱だな…っと!」
始末した忍軍と兵士達は、影分身の術と変化の術のコンボで偽装する。ついでに、自分達の髪の毛を使った変化の術も利用した。抜け落ちた体の一部にも、僅かながらチャクラが宿っているのだ。これなら無為なチャクラの浪費を抑えられる。
カエンタケ城の陥落まで、もう少しだ!
室町物語更新しました。
追加ストーリーは『新平と雛の結婚式』と『不運再び』です。
私のほうは新平と雛は夫婦になったんだしあかねさんの所もそろそろ新平と雛を恋人から夫婦にしてくださいよ~
明日は気分を変えて指定小説を更新します。
更新小説読みました。
死闘編も次で終わりですね。
忍術学園も強いけどドクササコもツキヨタケも強いですね。
死闘編最終回が楽しみです。
どんな結末を迎えるのか・・・待ち遠しい~